憲法
司法書士試験 (多肢択一式) 2024年度 午前 第3問
3 / 70
裁判所の組織と権能に関する次のアからオまでの記述のうち、判例の趣旨に照らし正 しいものの組合せは、後記1から5までのうち、どれか。 ア 最高裁判所の裁判官は、内閣の指名に基づいて、天皇が任命する。 イ 裁判官は、裁判により、心身の故障のために職務を執ることができないと決定され た場合を除いては、罷免されない。 ウ 行政機関が裁判所の前審として裁判を行う制度は、特別裁判所の設置を禁止する憲 法に違反する。 エ 最高裁判所の裁判官の任命に関する国民審査の制度は、任命行為を完成させるか否 かを審査するものではなく、実質的には解職の制度である。 オ 裁判所は、政治犯罪、出版に関する犯罪又は憲法第3章で保障する国民の権利が問 題となっている事件を除き、裁判官の全員一致で公の秩序又は善良の風俗を害するお それがあると決した場合には、対審を公開しないで行うことができる。
正解と解説
表示する
正解 5
エオ
エは、判例は最高裁判所裁判官の国民審査を、任命の可否を決するものではなく実質的に解職の制度であると解しているので正しい。オは、憲法の裁判公開の規定により、裁判官の全員一致で公の秩序又は善良の風俗を害するおそれがあると決した場合は対審を非公開にできるが、政治犯罪・出版に関する犯罪・憲法第3章で保障する国民の権利が問題となっている事件は常に公開しなければならず正しい。アは内閣の指名に基づき天皇が任命するのは最高裁判所長官のみであり、イは心身の故障の裁判のほか公の弾劾によっても罷免され、ウは行政機関は終審としての裁判ができないだけで前審としての裁判は許されるので、いずれも誤り。