実務
薬剤師国家試験 第107回 問239
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10 月 14 日(月曜日)に小学校において、50 名の児童が発熱・嘔吐・下痢 の症状で欠席し、翌日にも同様の症状でさらに 65 名が欠席し児童の多くが病院を 受診しているとの連絡が保健所にあった。早速、これらの患者のうち、60 名の検 体について検査を行ったところ、48 名の検体から同一の病因物質を検出した。患 者らの共通食は学校給食のみであり、10 月 11 日(金曜日)に遠足のために給食を 食べなかった学年に有症者がいないことから、給食が食中毒の原因と断定した。な お、衛生検査用に冷凍保存されていた同じ給食を調べた結果、原材料の鶏肉からも 同じ病因物質を検出した。これを顕微鏡で観察したところ、写真の様に細長い、ら せん状の形態を示していた。 病因物質の顕微鏡像 43 今回、病院を受診した患者の一部には、重篤な食中毒症状がみられた。その患者 に投与すべき薬剤として、適切なのはどれか。1つ選べ。
正解と解説
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正解 2
5 %ブドウ糖加酢酸リンゲル液
らせん状のグラム陰性桿菌からカンピロバクター食中毒が疑われ、重症例の治療の基本は抗菌薬投与よりも脱水補正のための輸液療法であるため、5%ブドウ糖加酢酸リンゲル液の投与が適切である。ロペラミドなどの止痢薬は病原体・毒素の排出を妨げ病態を悪化させる恐れがあり、アトロピンやブチルスコポラミンなどの抗コリン薬は本症例の病態改善に直接寄与しないため不適切である。