国家試験問題
視能訓練士国家試験 第55回 問73
73 / 150
39歳の男性。眼位異常を主訴として来院した。小学生のころから顔の傾きを指 摘されることがあった。20歳ころから左眼の外上転が気になるようになり、30歳 ころから目立つようになっていた。視力は右0.6(1.2×−1.00D)、左0.9 (1.0×−0.50D)で、右への頭部傾斜と顔面非対称がみられた。9方向むき眼位写 真(別冊No. 10A)と頭部傾斜による眼位写真(別冊No. 10B)とを別に示す。 この患者に対する術式で適切でないのはどれか。


正解と解説
表示する
正解 1
右眼下斜筋切除
右への頭部傾斜と20歳ごろからの左眼外上転の訴えは、先天性の左上斜筋麻痺に伴うBielschowsky頭部傾斜試験陽性所見と一致する。この病態の手術では患眼(左眼)の上直筋や対側眼(右眼)の下直筋を調整するのが基本であり、麻痺のない右眼の下斜筋切除は左眼の下斜筋過動という病態の本質に対する処置ではなく適切でない。