病態・薬物治療
薬剤師国家試験 第111回 問298
298 / 345
56 歳女性。 1 日の排尿回数が日中・夜間に関係なく増えており、外出先で トイレの心配をすることが多くなってきた。また、急に我慢できないような尿意を 覚えることがあるため、「市販の薬を試してみたい。」と相談に薬局を訪れた。医師 の診察・治療は受けておらず、薬剤によるアレルギー及び副作用の経験はないとの ことであった。 薬局にはプロピベリン塩酸塩 10 mg を含有する医薬品があり、来局者が使用可 能かを確認することにした。 この女性の病態として正しいのはどれか。2つ選べ。
正解と解説
表示する
正解 2, 4
膀胱からの求心路障害はない。 / 大脳から排尿中枢への抑制が弱くなっている。
頻尿・尿意切迫感を伴う本症例の症状は過活動膀胱を示唆し、膀胱が過敏になり大脳皮質からの排尿抑制が効きにくくなることで、十分に尿を溜められないうちに膀胱が不随意に収縮する状態である。感染や腹圧性尿失禁とは異なり、通常は残尿はみられず、膀胱から中枢への求心路自体に障害があるわけではない。