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Certia
一般問題

医師国家試験 第111回 問312

312 / 500

61歳の男性。ふらつきを主訴に来院した。 現病歴 : 1週間前から立ち上がるときにふらつきがあった。意識が薄らぐように 感じるが消失することはない。悪心、胸痛、呼吸困難、動悸、頭痛、耳鳴り及び難 聴はない。この数日ふらつきがひどくなっていることに加え、2日前から便が黒色 になっているため、心配して受診した。 既往歴 : 42歳から脂質異常症。55歳時に心筋梗塞。スタチン)HMG-CoA還元 酵素阻害薬#とアスピリンを処方されている。 生活歴 : 喫煙は55歳まで40本/日を35年間。飲酒歴はない。保険会社の支店長 で仕事量は多いが人間関係は良好である。運動をする時間はないという。 家族歴 : 独身。父親は心筋梗塞で死亡。母親は健康である。妹が脂質異常症。 現 症 : 意識は清明。身長175cm、体重82kg。体温36.8°C。仰臥位脈拍 80/分、立位脈拍88/分、整。仰臥位血圧146/86mmHg、立位血圧122/80mmHg。 呼吸数20/分。SpO 98%8room air:。皮膚は正常。眼瞼結膜は貧血様だが、眼球 結膜に黄染を認めない。口腔内は湿潤している。頸静脈の怒張を認めない。頸部血 管雑音を聴取しない。甲状腺腫と頸部リンパ節とを触知しない。心音と呼吸音とに 異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下□に浮腫を認めな い。眼振を認めない。指鼻試験陰性、Romberg徴候陰性。四肢の筋力に異常を認 めない。腱反射は正常。 この患者に有用でない検査はどれか。

正解と解説

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正解 d

温度眼振検査

黒色便と眼瞼結膜の貧血様所見、起立時のふらつきと起立性の血圧低下から、上部消化管出血による貧血と循環血液量減少が原因と考えられます。アスピリン内服歴もこれを支持します。したがって直腸指診での黒色便の確認、貧血の程度をみる血液検査、既往の心筋梗塞を踏まえた心電図はいずれも有用ですが、眼振がなく小脳症状も陰性で末梢前庭障害を疑う所見がないため、温度眼振検査は有用ではありません。

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