医師国家試験 第111回 問311
62歳の男性。右下肢の痛みを主訴に来院した。 現病歴 : 半年前から散歩の際に右下肢の疲れやすさを自覚していた。1か月前か ら15分程度の平地歩行で右下肢の痛みが出現するようになった。しばらく立ち止 まっていると痛みが軽快して再び歩くことができた。様子をみていたが同様の症状 が続くため受診した。 既往歴 : 45歳から高血圧症、脂質異常症および高尿酸血症。55歳から心房細動。 57歳から逆流性食道炎。アンジオテンシン変換酵素)ACE#阻害薬、スタチン )HMG-CoA還元酵素阻害薬#、尿酸排泄促進薬、抗凝固薬およびプロトンポンプ 阻害薬を処方されている。 生活歴 : 喫煙は30本/日を42年間。飲酒はビール500mL/日を42年間。営業職 で外食が多い。 家族歴 : 父親が82歳で大動脈瘤破裂。母親が84歳で脳梗塞。 現 症 : 意識は清明。身長172cm、体重82kg。体温36.2°C。脈拍92/分、整。 血圧は右上腕で142/92mmHg。呼吸数16/分。SpO 98%8room air:。眼瞼結膜と 眼球結膜とに異常を認めない。頸静脈の怒張を認めない。両頸部および両鎖骨上部 に血管雑音を聴取しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、 肝・脾を触知しない。腸雑音を聴取する。腹部大動脈の拍動を触知しない。両鼠径 部に血管雑音を聴取しない。四肢末“に皮膚潰瘍を認めない。 検査所見 : 尿所見:蛋白8安:、糖8安:、ケトン体8安:、潜血8安:。血液所見:赤 血球537万、Hb17.4g/dL、Ht54%、白血球6,300、血小板22万、PT-INR2.1 8基準0.9〜1.1:。血液生化学所見:総蛋白7.4g/dL、アルブミン3.8g/dL、総ビ リルビン1.0mg/dL、直接ビリルビン0.3mg/dL、AST26U/L、ALT18U/L、 LD182U/L8基準176〜353:、ALP320U/L8基準115〜359:、γ-GTP142U/L8基 準8〜50:、CK120U/L8基準30〜140:、尿素窒素22mg/dL、クレアチニン1.2 mg/dL、尿酸7.2mg/dL、血糖108mg/dL、総コレステロール278mg/dL、トリ グリセリド356mg/dL、HDLコレステロール48mg/dL、Na140mEq/L、K3.9 mEq/L、Cl98mEq/L。 抗血小板作用を有する血管拡張薬を追加する場合、服用中の薬剤で副作用が出現 する可能性が高まるのはどれか。