医師国家試験 第111回 問313
その後の経過 : 患者が検査に行くために診察室のドアを開けたところ、突然その 場で倒れてしまった。駆け寄って患者の肩をたたいてみたが反応がないため、そば にいた看護師に応援を呼ぶことと隣の処置室の除細動器と救急カートとを持ってく ることを依頼した。気道を確保し、呼吸と頸動脈の脈拍とを確認したが、呼吸はな く脈拍は触知できない。 61歳の男性。ふらつきを主訴に来院した。 現病歴 : 1週間前から立ち上がるときにふらつきがあった。意識が薄らぐように 感じるが消失することはない。悪心、胸痛、呼吸困難、動悸、頭痛、耳鳴り及び難 聴はない。この数日ふらつきがひどくなっていることに加え、2日前から便が黒色 になっているため、心配して受診した。 既往歴 : 42歳から脂質異常症。55歳時に心筋梗塞。スタチン)HMG-CoA還元 酵素阻害薬#とアスピリンを処方されている。 生活歴 : 喫煙は55歳まで40本/日を35年間。飲酒歴はない。保険会社の支店長 で仕事量は多いが人間関係は良好である。運動をする時間はないという。 家族歴 : 独身。父親は心筋梗塞で死亡。母親は健康である。妹が脂質異常症。 現 症 : 意識は清明。身長175cm、体重82kg。体温36.8°C。仰臥位脈拍 80/分、立位脈拍88/分、整。仰臥位血圧146/86mmHg、立位血圧122/80mmHg。 呼吸数20/分。SpO 98%8room air:。皮膚は正常。眼瞼結膜は貧血様だが、眼球 結膜に黄染を認めない。口腔内は湿潤している。頸静脈の怒張を認めない。頸部血 管雑音を聴取しない。甲状腺腫と頸部リンパ節とを触知しない。心音と呼吸音とに 異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下□に浮腫を認めな い。眼振を認めない。指鼻試験陰性、Romberg徴候陰性。四肢の筋力に異常を認 めない。腱反射は正常。 次に行うべきなのはどれか。