一般問題
医師国家試験 第111回 問302
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75歳の男性。呼吸困難と起坐呼吸とを主訴に来院した。3年前から高血圧症、 弁膜症および脂質異常症で自宅近くの医療機関を定期受診していた。1週間前から 咽頭痛および発熱の症状があり、その後、階段昇降時に息切れを自覚し、徐々に起 坐呼吸の状態となった。意識は清明。体温37.2°C。脈拍100/分、整。血圧138/86 mmHg。呼吸数24/分。SpO 88%8room air:。頸静脈の怒張と両下腿の浮腫とを 認める。胸部の聴診でIII音とIV音とを聴取し、心尖部を最強点とするIV/VIの全収 縮期雑音を聴取する。呼吸音は両側の下胸部にcoarse cracklesを聴取する。四肢 末“に冷感を認めない。心電図は洞性頻脈を認めるが、有意なST-T変化を認め ない。胸部エックス線写真8別冊No. 1:を別に示す。酸素投与を開始し、静脈路の 確保と心電図モニターの装着とを行った。 硝酸薬とともに投与すべきなのはどれか。

正解と解説
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正解 b
利尿薬
起坐呼吸、頸静脈怒張、両下腿浮腫、III音とcoarse cracklesを認めることから、うっ血を主体とする急性心不全と考えられます。硝酸薬による前負荷・後負荷の軽減に加えて、ループ利尿薬を併用して体液量を減らし肺うっ血を改善させるのが標準的な初期治療です。急性期のβ遮断薬導入は心拍出量をさらに低下させる危険があり、経口強心薬も急性増悪期の第一選択にはなりません。