必修問題
医師国家試験 第112回 問312
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67歳の男性。昨日の昼から尿がほとんど出ていないため来院した。 現病歴 : 3か月前から昼夜ともに頻尿があり、2か月前から1回尿量の減少と排 尿後の残尿感があった。昨日の昼から尿が出ず、下腹部が張ってきたため受診し た。体調不良のため、一昨日の夕食後から市販薬を服用している。他の医療機関は 受診していない。 既往歴 : 特記すべきことはない。 家族歴 : 父親が糖尿病。 生活歴 : 喫煙は20本/日を40年間。飲酒は機会飲酒。 現 症 : 意識は清明。体温35.7°C。脈拍104/分、整。血圧158/82mmHg。頭 頸部と胸部とに異常を認めない。腹部は下腹部が膨隆しておりやや硬く、軽度の圧 痛を認める。直腸指診で鶏卵大で弾性軟の前立腺を触知し、圧痛を認めない。 検査所見 : 尿所見:蛋白1+、糖2+、潜血1+、沈渣に赤血球1〜5/1視野、 白血球5〜10/1視野。血液所見:赤血球478万、Hb14.1g/dL、Ht46%、白血球 7,800、血小板35万。血液生化学所見:尿素窒素21mg/dL、クレアチニン1.3 mg/dL、Na141mEq/L、K4.5mEq/L、Cl103mEq/L。CRP0.5mg/dL。 この患者の病態に関与している部位はどれか。
正解と解説
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正解 e
前立腺
数か月にわたる頻尿、1回尿量の減少、残尿感という下部尿路症状が先行し、直腸指診で鶏卵大に腫大した弾性軟で圧痛のない前立腺を触知することから、前立腺肥大症を基盤とした尿閉と考えられます。腫大した前立腺による尿道の機械的閉塞と平滑筋緊張の亢進が病態の主体で、下腹部の膨隆は充満した膀胱によるものです。