必修問題
医師国家試験 第116回 問123
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64歳の女性。意識障害のため救急車で搬送された。 現病歴 : 自宅の脱衣場で意識がないのを夫が発見して救急要請をした。本人が入 浴のため脱衣場に行って約1時間後に発見し、嘔吐した痕跡を認めたが、明らかな 頭部外傷は認めなかった。救急隊到着時には心停止であったが、胸骨圧迫とバッグ バルブマスク換気により自己心拍は再開し、救急搬送となった。 既往歴 : 54歳から高血圧症で降圧薬を服薬中である。 生活歴 : 喫煙は15本/日を44年間。飲酒はビール350mL/日を週6回。夫と2 人暮らし。 家族歴 : 母は85歳時に脳出血で死亡。 現 症 : 意識レベルはJCSIII-300。身長160cm、体重54kg。体温36.0°C。心 拍数64/分、整。血圧98/50mmHg。換気回数10/分。SpO 92%:バッグバルブマ スク換気による調節呼吸<。舌根が沈下している。瞳孔は両側ともに径4mm、対 光反射は両側で遅延している。心電図モニターは洞調律であるが、巨大陰性T波 を認める。 搬入時に優先して行うべきなのはどれか。
正解と解説
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正解 a
気管挿管
心肺蘇生後で意識レベルJCS III-300、舌根沈下があり、バッグバルブマスク換気に依存している状態では、確実な気道確保のための気管挿管が最優先です。自己心拍が再開して洞調律であるため除細動の適応はなく、アドレナリンやステロイド、カルシウム製剤の投与も現時点で優先されるものではありません。巨大陰性T波は蘇生後や脳血管障害でみられる所見です。