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Certia
必修問題

医師国家試験 第119回 問121

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70歳の女性。心窩部痛を主訴に来院した。 現病歴 : 1週間前から空腹時に軽度の心窩部痛を自覚していたが、昨日から増悪 したため受診した。悪心はなく、食欲は保たれている。その他の症状として、1か 月前から持続性の腰痛がある。 既往歴 : 10年前から高血圧症でカルシウム拮抗薬を服用している。 生活歴 : 喫煙歴はない。食生活や体重に変化はない。 現 症 : 意識は清明。身長154cm、体重55kg。体温36.0°C。脈拍96/分、整。 血圧108/56 mmHg。呼吸数22/分。SpO 99%(room air)。眼瞼結膜は貧血様であ る。眼球結膜に黄染を認めない。甲状腺と頸部リンパ節を触知しない。心基部に Levine1/6の収縮期雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦。腸 雑音に異常を認めない。心窩部に圧痛を認める。肝・脾を触知しない。 医療面接は以下のように続いた。 医 師「1お酒は飲まれますか」 患 者「全く飲みません」 医 師「2便の色はどうですか」 患 者「流してしまって見ていないです」 医 師「3健康診断は受けていますか」 患 者「受けていません」 医 師「4血圧の薬以外に何か服用をされていますか」 患 者「腰痛に対して1か月前から市販の鎮痛薬を飲んでいます」 医 師「5自分の病気についてどう考えていますか」 患 者「父が胃癌で亡くなったので、自分も胃癌なのではないかと心配です」 この患者の直腸指診で得られる便の性状で可能性が高いのはどれか。

正解と解説

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正解 e

タール便

1か月前から市販の鎮痛薬(NSAID)を服用しており、空腹時の心窩部痛、心窩部圧痛、貧血様の眼瞼結膜から上部消化管潰瘍とその出血が疑われます。上部消化管からの出血では血液が胃酸や腸内細菌の作用で変化するため、黒色で粘稠なタール便となります。粘血便は大腸の炎症性疾患や腫瘍、灰白色便は胆道閉塞でみられる所見です。

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