状況設定問題
看護師国家試験 第105回 問236
236 / 240
Aさん(58 歳、男性)は、妻(55 歳、会社員)、長女夫婦および生後5か月の孫の 5人で暮らしている。頸椎の後縦靱帯骨化症と診断され椎弓形成術を受けた。リハビ リテーション病院に転院し2か月前に退院した。退院時から週1回の訪問看護を受け ている。現在の症状は、下肢のしびれ、知覚鈍麻、筋力低下、上下肢の痙性麻痺およ び膀胱直腸障害である。移動は車椅子で、食事はリハビリテーション用のフォークを 使用して座位で摂取している。排泄は家族に見守られながら尿器とポータブルトイレ とを使用し、自分で行っている。 Aさんは1週前から排便がなく、センノシドを毎日就寝前に継続して内服してい る。訪問看護師が観察すると左腹部に便塊を触れ、腸蠕動音は微弱であった。Aさ んは、2日間排便がないときはピコスルファートナトリウム水和物を適宜内服する よう医師に言われているが、以前に内服して下痢になったため内服していないと話 す。 看護師のAさんへの提案で適切なのはどれか。
正解と解説
表示する
正解 4
「浣腸をしてもよいか医師に確認しましょう」
1週間排便がなく左腹部(S状結腸付近)に便塊を触れ、腸蠕動音も微弱であることから宿便の状態にあり、内服下剤の追加では効果が期待しにくく、直腸を刺激して排出を促す浣腸が有効と考えられます。医師の指示のもとで実施する必要があるため、浣腸の可否を医師に確認するという提案が適切です。様子をみるのは症状を悪化させ、下剤を2種類とも飲むのは自己判断による調整で下痢を招きます。