状況設定問題
看護師国家試験 第112回 問237
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A さん(50 歳、男性、自営業)は妻(48 歳)、長男(23 歳、会社員)と3人で暮らして いる。3年前から歩行時のふらつきを自覚していたが、日常生活動作〈ADL〉は自立 していた。最近、転倒が多くなり医療機関を受診して頭部 CT 検査を受けたところ、 小脳と脳幹に萎縮を認め、遺伝性の脊髄小脳変性症と診断された。A さんは「母も同 じ疾患で亡くなりました。妹が同じ敷地内に1人で暮らしていますが、妹も転ぶこと が多くなり、医師の勧めで遺伝子診断を受ける予定です。明日、保健所に難病の医療 費助成の申請に行くのですが、保健師に伝えた方がよいことはありますか」と看護師 に質問した。 A さんは仕事を辞め、妻が自営業を続け1年が経過した。A さんは歩行器で室 内を移動し、日中は1人で過ごしていた。転倒したことをきっかけに、訪問看護を 週1回利用することになった。初回の訪問時に、A さんは「妻が仕事を続けてくれ て感謝しています。妻に迷惑はかけられない。妻が食卓に準備してくれた昼食を食 べようと起き上がって歩行器に移ろうとしたら、立ちくらみを起こして転んでし まった」と訪問看護師に話した。 訪問看護師の A さんへの対応で適切なのはどれか。
正解と解説
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正解 4
室内の移動を車椅子に変更することを提案する。
脊髄小脳変性症では小脳性運動失調に加えて自律神経障害による起立性低血圧を生じることがあり、実際に立ちくらみから転倒しています。日中は独居で介助者がいない状況を踏まえると、室内移動を車椅子に変更して転倒を回避することが現実的で安全な対応です。ベッド上での食事は活動性とQOLを下げ、妻に介助を求めることは本人の「迷惑をかけたくない」という思いに反し、立位訓練は現時点で転倒リスクを高めます。