保育士試験(筆記) 2024年後期 保育の心理学 問9
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次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。 【事例】 P保育士は、0歳児クラスの担当保育士である。 ・Qちゃんの保護者Rさんが、「ある人から、(a)子どもが泣いたらすぐに抱っこしていると、その 子は親から離れることができなくなると聞いて不安になりました。本当でしょうか?」と心配そう な表情でP保育士に質問した。また、保護者Rさんは、「昨日の夜、2歳になるQの姉を一人で部 屋に残して、ティッシュを取りに行きました。Qの姉は私が戻るまで、泣かずにその場にいまし た。(b)私が目の前にいなくても、私のイメージを思い浮かべて、待つことができるようになっ たということでしょうか?」とP保育士に質問した。 ・P保育士は、保育を学ぶ実習生Sさんに養護面の大切さを伝えた。実習生Sさんの実習日誌には、 「(c)保育の中で心地よさを感じながら育つと、子どもは、担当保育士に対する信頼を形成し、そ れを基盤として、他の保育士への信頼も形成していく」と書かれていた。また、実習生Sさんは 「(d)周囲の人に対する信頼感よりも不信感が強いと、パーソナリティに影響を与えると聞いたこ とがあるのですが、それは本当ですか?」とP保育士に質問した。 【設問】 (a)〜(d)の下線部分が、エリクソン(Erikson, E.H.)による「基本的信頼」の形成の観点か ら、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 (組み合わせ) a b c d
正解と解説
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× ○ ○ ○
心地よい養護を通じて特定の保育士への信頼を形成し、それを基盤に他の保育士への信頼へと広げていくという実習生の記述(c)、また母親の不在時にもそのイメージを思い浮かべて待てるようになったという内的な信頼対象の形成(b)は、エリクソンの基本的信頼の考え方に沿っており適切である。一方、泣いたときに抱っこすることが親からの自立を妨げるという懸念(a)は基本的信頼の形成を支える応答的な関わりを否定するもので誤りであり、不信感の強さが直ちにパーソナリティに悪影響を及ぼすと断定する(d)も、信頼と不信の適切なバランスを重視するエリクソンの理論の説明としては不正確である。