電験三種 機械 2022年度 上期 問16(a)
17 / 22
図1は,IGBTを用いた単相ブリッジ接続の電圧形インバータを示す。直流電圧Ed[V]は,一定値と見なせる。出力端子には,インダクタンスL[H]の誘導性負荷が接続されている。図2は,このインバータの動作波形である。時刻t=0sでIGBT Q3及びQ4のゲート信号をオフにするとともにQ1及びQ2のゲート信号をオンにすると,出力T電圧vaはEd[V]となる。t=-2 [s]でQ1及びQ2のゲート信号をオフにするとともにQ3及びQ4のゲート信号をオンにすると,出力電圧vaは-Ed[V]となる。これを周期T[s]で繰り返して方形波電圧を出力する。このとき,次の(a)及び(b)の問に答えよ。ただし,デバイス(IGBT及びダイオード)での電圧降下は無視するものとする。図1 図2 (a) t=0sにおいてia = -Ip[A]とする。時刻t=-2 [s]の直前ではQ1及びQ2がオンしており,出力電流は直流電源からQ1→負荷→Q2の経路で流れている。Tt=-2 [s]でIGBT Q1及びQ2のゲート信号をオフにするとともにQ3及びQ4のTゲート信号をオンにした。その直後(図2で,t=-[s]から,出力電流が0Aに2なるt=tr[s]までの期間),出力電流が流れるデバイスとして,正しい組合せを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

正解と解説
表示する
D3,D4
図1より,Q1とD1,Q3とD3が左レグ,Q4とD4,Q2とD2が右レグを構成し,各IGBTには逆並列にダイオードが接続されている。負荷はインダクタンスなので電流は急変できず,t=T/2でQ1,Q2をオフしても出力電流iaはそれまでと同じ向きに流れ続けようとする。このときQ3,Q4をオンにしてもその向きには電流を流せないため,電流は逆並列ダイオードD3,D4を通って直流電源へ還流し,出力電圧が-Edとなった状態で電流が減少して0Aに至る。この期間はインダクタンスの蓄積エネルギーが電源に回生される期間である。