本文へスキップ
Certia
必修問題

医師国家試験 第110回 問282

282 / 500

その後の経過 : 翌日に撮影された頭部MRIのFLAIR像で脳梁を中心とした白 質に小さな高信号領域の散在を認めた。受傷後4日目に開眼し、受傷後5日目には 意識レベルはJCSI-1となった。リハビリテーションを進め自宅退院を目指すこ とになった。 28歳の男性。墜落事故のため工事現場から救急車で搬入された。 現病歴 : 建築作業中に誤って約3mの高さから墜落し、頭部を強打した。意識 障害がみられ、救急搬送された。 既往歴 : 生来健康で特記すべきことはない。 生活歴 : 高校卒業後から建築作業員。独身。大酒家で喫煙歴は不明。 家族歴 : 特記すべきことはない。 現 症 : 来院時、閉眼。身長170cm(推定)。体重70kg(推定)。体温36.4°C。 脈拍48/分、整。血圧192/104mmHg。呼吸数12/分。SpO 92%(リザーバー付マ スク10L/分 酸素投与下)。左側頭部に皮下血腫を認める。瞳孔径両側3mmで対 光反射は正常である。口腔、鼻孔および耳孔からの出血を認めない。他部位の創傷 からの外出血はない。心音と呼吸音とに異常を認めない。痛み刺激で開眼し、発語 は「あ〜」「う〜」の発声のみを認める。痛み刺激で手足の逃避的な屈曲を認める。 退院後も長期に認められる可能性があるのはどれか。

正解と解説

表示する
正解 e

行動障害

頭部CTで明らかな血腫がないのにMRIで脳梁や白質に点状病変を認める所見はびまん性軸索損傷に特徴的です。この損傷は前頭葉や脳梁の連絡線維を広範に障害するため、運動麻痺よりも記憶障害、注意障害、脱抑制や易怒性といった行動・人格の変化が長期に残存します。失調や嚥下障害、排便障害が主体となる病態ではありません。

AI に聞く

AI のボタンを押すと、問題文と解答を入れたプロンプトをコピーしてから各サービスを開きます。入力欄に自動で入らない場合は貼り付けてください。