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問275 / 500

医師国家試験 第110回 問275

必修問題

72歳の男性。発熱と全身の倦怠感を主訴に来院した。 現病歴 : 2か月前に37°C台の発熱があり、かかりつけ医から抗菌薬を処方され た。7日後に解熱したが、倦怠感と食欲低下は持続していた。10日前から38°C台 の発熱があり、再度かかりつけ医を受診した。抗菌薬と解熱薬とを処方されたが、 発熱と倦怠感が持続するため受診した。 既往歴 : 高血圧症と糖尿病で内服治療中。 生活歴 : 一人暮らし。無職。喫煙は20本/日を50年間。飲酒はビール1,000〜 1,500mL/日を50年間。 家族歴 : 父親が胃癌で死亡。母親が大腸癌で死亡。 現 症 : 意識は清明。身長182cm、体重90kg。体温38.0°C。脈拍108/分、 整。血圧138/80mmHg。呼吸数20/分。SpO 96%(room air)。皮膚は乾燥してい る。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。口腔内は乾燥が著明である。頸静脈 の怒張を認めない。表在リンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めな い。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腸蠕動音は正常。肋骨脊柱角に叩打 痛を認めない。下腿に浮腫を認めない。神経学的所見に異常を認めない。 検査所見 : 尿所見:蛋白1+、糖3+、ケトン体1+、潜血(−)、沈渣に白血球 を認めない。血液所見:赤血球440万、Hb15.1g/dL、Ht44%、白血球14,500 (桿状核好中球2%、分葉核好中球88%、好酸球0%、好塩基球0%、単球4%、 リンパ球6%)、血小板32万、PT87%(基準80〜120)。血液生化学所見:総蛋白 7.1g/dL、アルブミン3.5g/dL、総ビリルビン0.5mg/dL、直接ビリルビン0.2 mg/dL、AST57IU/L、ALT43IU/L、LD355IU/L (基 準176〜353)、ALP349 IU/L(基準115〜359)、γ-GTP109IU/L(基準8〜50)、アミラーゼ38IU/L(基準 37〜160)、CK76IU/L(基準30〜140)、尿素窒素38mg/dL、クレアチニン1.1 mg/dL、尿酸9.0mg/dL、血糖284mg/dL、HbA1c9.6%(基準4.6〜6.2)、総コ レステロール174mg/dL、トリグリセリド179mg/dL、Na135mEq/L、K4.9 mEq/L、Cl105mEq/L。CRP11mg/dL。心電図で洞性頻脈を認める。胸部エッ クス線写真で異常を認めない。 その後の経過 : 精査のため入院とし、腹部超音波検査で肝膿瘍を認めた。超音波 ガイド下膿瘍穿刺吸引検査を行い、採取した穿刺液を培養検査に提出し、抗菌薬の 投与を開始した。培養検査ではGram陽性球菌が検出された。 抗菌薬投与に加えて、早期に行うべき治療はどれか。2つ選べ。

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