医師国家試験 第110回 問279
60歳の男性。胸部痛を主訴に来院した。 現病歴 : 1か月前から持続性の右胸部痛が出現した。1週前から息切れも自覚す るようになった。自宅近くの医療機関を受診し、胸部エックス線写真で異常を認め たため紹介されて受診した。 既往歴 : 胃潰瘍の治療歴あり。 生活歴 : 喫煙は20本/日を40年間。飲酒はビール350mL/日を40年間。 家族歴 : 父親が糖尿病で治療中。 現 症 : 意識は清明。身長161cm、体重59kg。体温36.6°C。脈拍80/分、整。 血圧126/82mmHg。呼吸数20/分。SpO 97%(room air)。心音に異常を認めな い。呼吸音は右側で減弱している。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下腿 に浮腫を認めない。 検査所見 : 血液所見:赤血球480万、Hb15.4g/dL、Ht44%、白血球8,500、 血小板40万。血液生化学所見:総蛋白7.3g/dL、アルブミン3.0g/dL、総ビリ ルビン0.4mg/dL、AST25IU/L、ALT25IU/L、LD337IU/L(基準176〜353)、 ALP369IU/L(基準115〜359)、γ-GTP60IU/L(基準8〜50)、尿素窒素10mg/dL、 クレアチニン0.7mg/dL、尿酸5.8mg/dL、血糖96mg/dL、Na140mEq/L、K 4.2mEq/L、Cl105mEq/L、CEA1.7ng/mL(基準5以下)、CYFRA1.1ng/mL (基準3.5以下)、CA19-9 8.8U/mL(基準37以下)。CRP4.6mg/dL。胸部エック ス線写真(別冊No. 9A)と胸部CT(別冊No. 9B)とを別に示す。 別 冊 No. 9 A、B 後日、胸腔鏡検査のため入院した。胸腔鏡検査における胸膜の写真(別冊No. 10) を別に示す。 みられる所見はどれか。