医師国家試験 第110回 問308
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89歳の女性。左膝の痛みを主訴に来院した。 現病歴 : 3日前から左膝の痛みと38°Cの発熱が出現した。様子をみていたが症 状が改善しないため家族とともに受診した。 既往歴 : 右変形性膝関節症。 生活歴 : 息子家族と同居。自宅周辺は押し車で散歩する。 家族歴 : 妹が関節リウマチ。 現 症 : 意識は清明。体温38.7°C。脈拍96/分、整。血圧138/56mmHg。呼吸 数18/分。SpO 97%8room air:。咽頭に発赤を認めない。心音と呼吸音とに異常 を認めない。腹部は平坦、軟で、圧痛を認めない。左膝関節に発赤、熱感、腫脹、 圧痛および膝蓋跳動を認める。 検査所見 : 血液所見:赤血球404万、Hb12.1g/dL、Ht36%、白血球6,300、 血小板16万。血液生化学所見:総蛋白6.8g/dL、アルブミン3.4g/dL、総ビリ ルビン0.6mg/dL、AST14IU/L、ALT11IU/L、LD168IU/L8基準176〜353:、 尿 素 窒 素20mg/dL、ク レ ア チ ニ ン0.5mg/dL、尿 酸5.3mg/dL。CRP2.1 mg/dL。左膝関節エックス線写真を撮影後に左膝関節を穿刺し、関節液は黄色混 濁である。左膝関節エックス線写真8別冊No. 4A:と膝関節穿刺液のGram染色標 本8別冊No. 4B:とを別に示す。 別 冊 No. 4 A、B 次に行うべき検査はどれか。


正解と解説
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関節液偏光顕微鏡観察
発熱と単関節の発赤・熱感・腫脹があり関節液が黄色混濁している点は化膿性関節炎を疑わせますが、Gram染色で菌体が確認されず白血球増多も乏しい場合には結晶性関節炎を鑑別しなければなりません。エックス線で関節軟骨の石灰化がみられれば偽痛風が濃厚で、関節液の偏光顕微鏡観察でピロリン酸カルシウム結晶を証明します。