必修問題
医師国家試験 第119回 問324
324 / 400
17歳の男子。胸痛を主訴に来院した。 現病歴 : 昨日午後、高校の授業中に左胸部痛と呼吸困難を自覚し、当院を受診 し、胸部エックス線撮影を施行された。一旦帰宅したが、本日朝になっても軽度の 左胸痛が持続するため、再度受診した。 既往歴 : 特記すべきことはない。 生活歴 : 両親、大学生の兄と同居。アレルギー歴はない。 現 症 : 意識は清明。身長182cm、体重66kg。体温36.5°C。脈拍80/分、整。 血圧110/78 mmHg。呼吸数18/分。SpO 96%(room air)。心音に異常を認めない。 検査所見 : 血液所見:赤血球500万、Hb14.9g/dL、Ht45%、白血球8,300、 血小板29万。血液生化学所見:AST21U/L、ALT18U/L、LD180U/L(基準 124〜222)。本日来院時の胸部エックス線写真(別冊No. 6A)と胸部単純CT(別冊 No. 6B)とを別に示す。 別 冊 No. 6 A、B この患者でみられる所見はどれか。


正解と解説
表示する
正解 e
左呼吸音減弱
長身痩せ型の若年男性に突然の胸痛と呼吸困難が生じており、画像所見と合わせて原発性自然気胸と考えられます。胸腔内に貯留した空気により患側肺が虚脱するため、患側である左の呼吸音減弱と打診での鼓音が身体所見として得られます。奇異呼吸はフレイルチェスト、胸部握雪感は皮下気腫、頸静脈怒張は緊張性気胸や心タンポナーデでみられる所見で、本例の安定した循環動態とは合致しません。