必修問題
医師国家試験 第119回 問315
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48歳の女性。腰痛と両下肢痛を主訴に来院した。昨日の朝、ごみ出しをした後 から腰痛が出現し、両下肢にも痛みとしびれがみられた。市販の鎮痛薬を内服して 様子をみていた。今朝1ベッドから起き上がるときに痛みが増強した。また、2今 朝から尿が出にくくなった。3最近顔がほてったりする。48年前に子宮頸癌に対 する手術を受けた。喫煙歴はない。飲酒は夫と週にワイン1本を飲む。5この1年 間で体重が4kg増加した。意識は清明。身長152cm、体重68kg。体温36.8°C。 脈拍80/分、整。血圧124/76 mmHg。呼吸数22/分。SpO 98%(room air)。頭頸 部と胸腹部に異常を認めない。肛門括約筋の収縮は減弱している。両側足関節底屈 筋力の低下を認める。会陰部に知覚障害がある。腰部に強い痛みがあり、両臀部か ら大腿後面にかけて強い痛みとしびれを認める。上肢腱反射は正常。下肢では両側 のアキレス腱反射が減弱している。 下線部の病歴のうち、緊急性が高いのはどれか。
正解と解説
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正解 b
2
会陰部の知覚障害、肛門括約筋収縮の減弱、両下肢の筋力低下とアキレス腱反射減弱がそろい、馬尾症候群を呈しています。なかでも尿が出にくいという排尿障害の出現は膀胱直腸障害を示し、放置すると不可逆的な神経障害を残すため、緊急の画像評価と除圧手術を要する最も緊急性の高い病歴です。起き上がり時の疼痛増強や体重増加、ほてり、子宮頸癌手術の既往は緊急性を左右しません。