本文へスキップ
Certia
必修問題

医師国家試験 第119回 問317

317 / 400

52歳の女性。腹部造影CT検査のために来院した。 現病歴 : 2週間前の健康診断で実施された腹部超音波検査で肝臓の結節性病変を 指摘されたため、精査目的で受診した。医師から造影CT検査について説明を受 け、静脈路確保後に腹部造影CT検査が施行された。造影CT検査前の意識は清明 で、バイタルサインに異常は認めなかったが、検査を終了してから5分後に息苦し さと気分不快が出現した。 既往歴 : 脂質異常症で食事療法を行っている。 生活歴 : 会社で事務職をしている。夫と2人暮らし。喫煙歴はない。飲酒は機会 飲酒。ペットは飼育していない。 家族歴 : 父が肺癌。 現 症 : 意識レベルはJCSII-10。身長160cm、体重56kg。体温35.0°C。脈拍 112/分、整。血圧76/48 mmHg。呼吸数28/分。SpO 96%(room air)。毛細血管 再充満時間は3秒である。冷感と皮膚の湿潤を認める。眼瞼結膜と眼球結膜とに異 常を認めない。顔面に浮腫、胸腹部に発赤と腫脹を認める。心音に異常を認めな い。発声は可能であるが、吸気性喘鳴を認める。 経過観察のために入院となったが、症状は消失し、翌日に退院した。入院中に病 歴を再度聴取したところ、以前にヨード造影剤を静注した際に気分不快が出現した ことが判明した。 この患者における有害事象の再発防止に必要なのはどれか。

正解と解説

表示する
正解 e

患者の診療録上の所定の位置に有害事象を記録する。

同じ造影剤による有害事象の既往が事前に把握されていれば回避できた事例であり、再発防止の要点は情報が次回の診療で確実に参照されることです。そのため診療録の定められた欄(アレルギー・禁忌情報の記載欄)に有害事象の内容を記録し、部門システムを通じて共有できるようにします。医療事故調査制度は予期しない死亡事例が対象、医療安全支援センターは患者からの苦情相談窓口であり、いずれも本例の再発防止策としては適切ではありません。

AI に聞く

AI のボタンを押すと、問題文と解答を入れたプロンプトをコピーしてから各サービスを開きます。入力欄に自動で入らない場合は貼り付けてください。