状況設定問題
保健師国家試験 第110回 問99
99 / 110
A さん(56 歳、女性、無職)は 1 年前に職を失ってから飲酒量が増え、半年前には 多量飲酒で意識消失し大学病院に救急搬送され、アルコール依存症が疑われたが、治 療にはつながらなかった。警察署から、B 町の保健師に「B 町に住む A さんが泥酔し て公園で寝ていたところを保護している。保護したのはこの半年で 3 回目だ。A さ んは 1 人暮らしだが、B 町に姉の C さんがいるので、C さんに迎えに来てもらって いた。今回は C さんに連絡がとれないので、保健師の支援をお願いできないか。保 健師に連絡することは本人が同意している」と連絡があった。保健師は、住民基本台 帳で A さんと C さんが B 町に居住していることを確認した。 退院後 2 週、保健師は A さんの受診継続や断酒状況を確認するため、A さんの 自宅を訪問した。その際、C さんからも話を聞くため、同席を依頼した。C さんは 「妹は通院していますが飲酒は続いています。お金に困っているのにお酒を飲むの をやめられず、妹もつらいようで、私がアルコール度数の低いお酒を買って届けて います」と話した。 保健師の C さんへの助言で適切なのはどれか。
正解と解説
表示する
正解 4
「A さんの飲酒に関する困りごとを代わりに解決しないようにしましょう」
Cさんが酒を買い与える行為は、本人が飲酒による困りごとに直面する機会を奪い、飲酒を続けやすくするイネイブリング(共依存的な世話焼き)にあたります。家族には、本人の飲酒に伴う問題を代わりに解決しないという姿勢を保ってもらうことが、本人が治療に向き合う契機となります。同居して見張ることや、本人を責めるような働きかけは、家族の負担を増やし関係を悪化させるため適切ではありません。