状況設定問題
保健師国家試験 第112回 問103
103 / 110
A さん(32 歳、女性、B 市在住、育児休業中)は子ども 2 人(長男 1 歳 8 か月、長女 3 か月)と暮らしている。夫は海外に単身赴任中である。A さんは地区の子育てサロ ンで地区担当保健師に「育児と家事を 1 人で担い疲労がたまっている。実家は遠くサ ポートを得られない。長男が昼寝や就寝の時間に寝ないとイライラして怒鳴ってしま う。暴力は振るっていない。なんとか頑張っています」と話した。地区担当保健師 は、日々の頑張りをねぎらい、 3 日後の家庭訪問の約束をするとともに、保健セン ターではいつでも電話相談に応じていることを伝えた。 2 日後、A さんから地区担当保健師に慌てた様子で電話があり「私は朝から体調 が悪く、昼寝をしない長男にいらだち激しく叩いてしまった。顔が腫れ上がってい る。感情のコントロールができず、また長男に暴力を振るってしまいそう。代わり にみてくれる身内も近くにいない」と取り乱している。地区担当保健師は A さん親 子と面談するとともに関係機関と会議を行った。 長男の支援で優先度が高いのはどれか。
正解と解説
表示する
正解 3
児童相談所での一時保護
顔が腫れ上がるほど強く叩いてしまい、本人も感情のコントロールができず再び暴力を振るいそうだと訴え、代替の養育者もいない状況は、子どもの生命・身体に危険が及ぶ切迫した身体的虐待です。児童福祉法に基づき児童相談所長の判断で行う一時保護により、子どもの安全を確保することが最優先となります。保育所入所では緊急の分離ができず、児童養護施設入所は一時保護後の措置、女性相談支援センターは母への対応の枠組みです。