一般問題
医師国家試験 第113回 問183
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58歳の男性。息苦しさと左胸部痛を主訴に救急車で搬入された。 現病歴 : 30分前に職場でデスクワーク中、突然の息苦しさと左胸部全体の痛み が出現した。症状が強く、職場の同僚が救急車を要請した。 既往歴 : 特記すべきことはない。 生活歴 : 喫煙歴はない。飲酒はビール350mL/日。 家族歴 : 父親が胃癌で死亡。 現 症 : 意識は清明。身長160cm、体重86kg。体温36.2°C。脈拍108/分、 整。血圧128/70mmHg。呼吸数30/分。SpO 93% リザーバー付マスク10L/分酸 素投与下 。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。II音の亢進を聴取する。呼 吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。神経診察に異常 を認めない。ポータブルの胸部エックス線写真で異常を認めない。 検査の準備中、突然息苦しさが悪化し、その後意識レベルはJCSII-10まで低下 した。心拍数128/分、整。血圧70/40mmHg。SpO は測定不能。頸静脈の怒張を 認める。 考えられる病態はどれか。
正解と解説
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正解 c
閉塞性ショック
急激な血圧低下と意識障害に頸静脈怒張を伴っており、右心系への機械的な血流閉塞により心拍出量が保てなくなった閉塞性ショックと考えられます。大量の肺血栓塞栓により肺動脈が閉塞し、右室後負荷の急増から右心不全と左室の充満障害をきたした病態です。血栓溶解療法やカテーテル治療などの再灌流療法を含めた緊急対応が必要になります。