状況設定問題
看護師国家試験 第111回 問212
212 / 240
A さん(50 歳、男性、会社員)は半年ほど前から労作時に胸痛と呼吸困難感があり、 狭心症と診断され内服治療を受けている。本日明け方から胸部に圧迫感があった。出 勤途中に強い胸痛を自覚し、自ら救急車を要請した。救急外来到着時のバイタルサイ ンは、体温 35.8 °C、呼吸数 30/分、脈拍 112/分、血圧 96/52 mmHg、経皮的動脈血 酸素飽和度〈SpO 〉93 %(酸素2L/分)。意識は清明。12 誘導心電図は V 〜V で ST 2 1 4 上昇、II、III、aVF で ST 低下がみられた。 心臓カテーテル検査の結果、A さんは急性心筋梗塞と診断された。心係数 2.4 L/分/m2、肺動脈楔入圧 20 mmHg で Forrester〈フォレスター〉分類II群であった。 身体所見:両側下肺野で呼吸音が減弱しており、軽度の粗い断続性副雑音が聴取さ れる。 心エコー検査:左室駆出率〈LVEF〉58 % 胸部エックス線検査:心胸郭比〈CTR〉48 % このときの A さんのアセスメントで適切なのはどれか。
正解と解説
表示する
正解 2
肺うっ血が起きている。
Forrester分類II群は心係数が2.2L/分/m2以上に保たれる一方、肺動脈楔入圧が18mmHgを超えて上昇した状態で、肺うっ血をきたしていることを示します。実際に両側下肺野で粗い断続性副雑音(水泡音)が聴取されており、肺うっ血の所見と一致します。心係数は保たれているため末梢循環不全はなく、LVEF58%、CTR48%はいずれも正常範囲で、収縮力低下や心拡大は認められません。