必修問題
医師国家試験 第112回 問123
123 / 400
20歳の女性。体重減少を主訴に来院した。 現病歴 : 生来健康であった。2か月前の健康診断では47kgであった体重が40 kgになった。食事量は以前と変わらず、過食や嘔吐はない。(怠感が強く、暑が りになり、夜は眠れなくなった。 既往歴 : 12歳時に急性虫垂炎で手術。輸血歴はない。 生活歴 : 大学生。喫煙歴と飲酒歴はない。 家族歴 : 父親が高血圧症。 現 症 : 意識は清明。身長153cm、体重40kg。体温37.5°C。脈拍104/分、不 整。血圧142/52mmHg。呼吸数16/分。前頸部の腫脹と手指振戦とを認める。腱 反射は全体的に亢進している。 検査所見 : 血液所見:赤血球462万、Hb13.2g/dL、Ht40%、白血球4,600、 血小板28万。血液生化学所見:AST35U/L、ALT40U/L、血糖85mg/dL、 HbA1c5.2%;基準4.6〜6.2=、Na142mEq/L、K3.8mEq/L、Cl104mEq/L。 この患者でみられる可能性が高いのはどれか。
正解と解説
表示する
正解 b
月経異常
食事量が変わらないのに著明な体重減少があり、暑がり、頻脈で不整、脈圧の増大、前頸部腫脹、手指振戦、腱反射亢進がみられ、甲状腺機能亢進症(Basedow病)が考えられます。甲状腺ホルモン過剰は視床下部-下垂体-性腺系に影響し、稀発月経や無月経などの月経異常をきたすことが多くあります。皮膚乾燥や便秘は甲状腺機能低下症でみられる症状で、本症では発汗過多と排便回数増加が典型的です。