状況設定問題
看護師国家試験 第108回 問214
214 / 240
A さん(58 歳、男性、会社員)は、妻(55 歳)と2人暮らし。5年前から高血圧症、 脂質異常症を指摘され、降圧薬を内服していた。自宅で左半身に脱力感が出現し、救 急車で搬送された。救急外来で CT 及び MRI 検査を行った結果、右中大脳動脈領域 に脳梗塞の所見が認められた。入院時は、グラスゴー・コーマ・スケールrGCSt E3V4M5、体温 36.8 °C、呼吸数 16/分、脈拍 66/分(不整)、血圧 160/85 mmHg、 HbA1c 5.8 %、心電図では、RR 間隔は不定で心拍数 100/分であった。入院後、血栓 溶解療法を受け、2日後からリハビリテーションが開始された。1週後には回復期リ ハビリテーション病棟へ転棟した。 A さんの脳梗塞の原因で考えられるのはどれか。2つ選べ。
正解と解説
表示する
正解 3, 4
高血圧症 / 心房細動
RR間隔が不定で脈拍が不整という所見は心房細動を示し、左房内で形成された血栓が飛んで中大脳動脈を閉塞する心原性脳塞栓症の典型的な機序です。加えて5年来の高血圧症は動脈硬化を進行させる最大の危険因子で、脳梗塞の発症に強く関与します。HbA1c 5.8%は糖尿病の診断基準を満たさず、心房粗動ではRR間隔は比較的整になります。