実務
薬剤師国家試験 第102回 問250
250 / 345
72歳男性。腎実質性高血圧症で循環器内科を受診し、以下の処方箋を持っ て薬局を訪れた。 循環器内科 (処方1) エホニジピン塩酸塩エタノール付加物錠 20mg 1回1錠(1日1錠) イミダプリル塩酸塩錠 5mg 1回1錠(1日1錠) 1日1回 朝食後 28日分 お薬手帳で併用薬を確認したところ、他の医療機関(消化器内科)で処方された以 下の薬を服用中であった。患者は消化器内科の薬について、循環器内科の医師に伝 えていないとのことであった。薬剤師として処方医(循環器内科)に併用薬の情報 提供と処方内容の確認が必要と考えた。 消化器内科 (処方2) ラニチジン錠 75mg 1回1錠(1日2錠) 1日2回 朝食後、就寝前 28日分 (処方3) テルミサルタン錠 40mg 1回1錠(1日1錠) 1日1回 朝食後 28日分 処方1、処方2及び処方3が併用投与された場合、生じる可能性が最も高い事象 はどれか。1つ選べ。
正解と解説
表示する
正解 1
イミダプリル塩酸塩とテルミサルタンの併用による血清カリウムの上昇
イミダプリル(ACE阻害薬)とテルミサルタン(ARB)はいずれもレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系を抑制しアルドステロン分泌を低下させるため、両者を併用するとカリウム排泄が減少し血清カリウム値が上昇しやすくなる。エホニジピンとラニチジンやテルミサルタンとの間には血清カルシウム低下や振戦、高血糖を引き起こす相互作用は知られていない。