薬剤師国家試験 第108回 問279
279 / 345
56 歳男性。身長 175 cm、体重 52 kg。肝細胞がんに対し、腹腔鏡下肝切除 術を施行後であり、末梢静脈輸液にて栄養管理している。現在、以下の輸液を 1 日 3 回末梢静脈から投与している。なお、本輸液はダブルバッグ製剤であり、成分が 2 室に分けられている。術後 2 日目の検査値より、カリウム製剤(L–アスパラギン 酸カリウム注射液 10 mEq/10 mL、 1 アンプル)、及び静注用脂肪乳剤(イントラ リポス輸液 20% 100 mL、 1 バッグ)を追加することとなった。 輸液:ビタミン B ・糖・電解質・アミノ酸液 1 (500 mL 中にブドウ糖 37.5 g、総遊離アミノ酸 15 g、チアミン 0.75 mg を含 有) 総カロリー量 210 kcal 非タンパク質カロリー量 150 kcal 非タンパク質カロリー / 窒素量(NPC/N)64 (検査値:術後 2 日目) 白血球 18,000/nL、赤血球 200 # 104/nL、Hb 8.7 g/dL、血小板 30 # 104/nL 総タンパク 7.5 g/dL、血清アルブミン 3.3 g/dL、AST 27 IU/L、 ALT 40 IU/L、BUN 20 mg/dL、血清クレアチニン 0.7 mg/dL、 Na 132 mEq/L、K 3.1 mEq/L、Cl 103 mEq/L 33 この患者への輸液等の投与に関する記述のうち、適切なのはどれか。1つ選べ。
正解と解説
表示する
静注用脂肪乳剤を追加することで、NPC/N 比を高めることができる。
脂肪乳剤はタンパク質を含まない純粋な非タンパク質カロリー源であるため、追加することでNPC/N比(非タンパク質カロリー/窒素量比)を高めることができる。末梢静脈栄養のみでの長期管理は推奨されず、カリウム製剤のワンショット静注は致死的不整脈を招く危険があるため禁忌である。