実務
薬剤師国家試験 第108回 問269
269 / 345
30 歳男性。身長 165 cm、体重 55 kg。急性骨髄性白血病のため 6 ヶ月前に 父親をドナーとして同種造血幹細胞移植を受け、術後 1 ヶ月で退院した。慢性移植 片対宿主病(GVHD)のコントロール目的に以下の薬剤を継続服用している。 (処方 1 ) プレドニゾロン錠 5 mg 朝 4 錠、昼 2 錠( 1 日 6 錠) 1 日 2 回 朝昼食後 7 日分 (処方 2 ) タクロリムスカプセル 1 mg 1 回 2 カプセル( 1 日 4 カプセル) 1 日 2 回 朝夕食後 7 日分 (処方 3 ) ボリコナゾール錠 50 mg 1 回 3 錠( 1 日 6 錠) 1 日 2 回 朝夕食後 2 時間 7 日分 23 今回、予定されていた検査のために入院し、精査した結果、感染の心配が少なく なったためボリコナゾール錠を中止すると、医師から病棟担当薬剤師に連絡があっ た。薬剤師が医師へ提案する内容として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
正解と解説
表示する
正解 5
タクロリムスの血中濃度を頻回に測定し、投与量を調節する。24
ボリコナゾールを中止するとCYP3A4阻害が解除され、タクロリムスの代謝が回復して血中濃度が急激に低下するおそれがあるため、頻回に血中トラフ濃度を測定しながら投与量を調節する必要がある。プレドニゾロンは治療域が広く血中濃度モニタリングの対象薬ではなく、経験的な減量のみでは対応として不十分である。