医師国家試験 第110回 問151
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67歳の女性。息苦しさを主訴に来院した。 現病歴 : 5年前から労作時に呼吸困難を自覚していた。風邪をひくと回復が遅 く、自宅近くの診療所で去痰薬の処方を受けていた。2か月前から安静時にも呼吸 困難を自覚するようになり、数日前から症状が悪化したため受診した。 既往歴 : 60歳から高血圧症にて内服治療中である。 生活歴 : 喫煙は20本/日を45年間。飲酒は機会飲酒。朝の散歩を日課としてい たが2か月前から息苦しいためやめている。 家族歴 : 父親が肺癌で死亡。 現 症 : 意識は清明。身長162cm、体重42kg。体温36.4°C。脈拍64/分、整。 血圧130/72mmHg。呼吸数20/分。SpO 90%8room air:。眼瞼結膜と眼球結膜と に異常を認めない。胸部の聴診で、心音はI音とII音の減弱を認める。呼吸音は減 弱している。 検査所見 : 血液所見:赤血球434万、Hb13.5/dL、Ht40%、白血球7,400、血 小板23万。血液生化学所見:総蛋白6.7g/dL、アルブミン3.7g/dL、総ビリル ビ ン0.5mg/dL、AST25IU/L、ALT30IU/L、LD195IU/L 8基 準 176〜353:、 ALP189IU/L8基準115〜359:、クレアチニン0.9mg/dL。CRP0.2mg/dL。動脈 血 ガ ス 分 析 8room air::pH7.41、PaCO 55Torr、PaO 62Torr、HCO −34 2 2 3 mEq/L。呼吸機能検査:%VC80%、FEV %38%。胸部エックス線写真では両側 で肺野の透過性亢進と横隔膜の平低化とを認める。 この患者の病状悪化とともに増加または上昇するのはどれか。
正解と解説
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残気量
COPDでは末梢気道の虚脱と肺胞壁の破壊により呼気の閉じ込めが生じ、病状の進行とともに残気量および機能的残気量が増加して肺の過膨張が進みます。一方で一秒量や努力肺活量、肺拡散能は低下し、動脈血酸素分圧も低下します。胸部エックス線での肺野透過性亢進と横隔膜平低化はこの過膨張を反映した所見です。