一般問題
医師国家試験 第110回 問147
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76歳の女性。腋窩のしこりを主訴に来院した。初診時、右腋窩に痛みを伴わな い直径2cmのリンパ節1個を触知した。経過観察の方針となり1か月後に再診し たところリンパ節腫大の増悪を認めたため、担当医はリンパ節生検を行うことが望 ましいと判断した。担当医は患者に対して、鑑別すべき疾患、生検の必要性、生検 の方法および生検で予想される利益や不利益などについて丁寧に説明した。説明を 聞いて患者は「よくわかりました」と答え、生検の同意書に署名した。説明から10 日後に生検が予定された。生検の前日に患者が予定外で外来を受診したため、担当 医が対応した。患者は担当医に対して、「申し訳ないのですが、やはり検査は受け たくありません」と申し出た。担当医は「明日の検査を受けたくないのですね」と確 認した。 次に担当医が患者にかける言葉として適切なのはどれか。
正解と解説
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正解 e
「受けたくないというお気持ちになった理由を伺ってもよろしいですか」
インフォームド・コンセントは一度同意すればよいものではなく、患者はいつでも撤回できます。まずは拒否に至った気持ちや理由を傾聴し、不安や誤解の内容を明らかにしたうえで改めて意思決定を支援する対応が適切です。同意書を根拠に予定を押し通したり、説明を打ち切って他院へ委ねたりする対応は患者の自律尊重に反します。