一般問題
医師国家試験 第111回 問142
142 / 500
60歳の女性。早朝に自宅敷地内の倉庫で梁にロープを掛け、縊頸した状態で発 見された。近くから自筆の遺書が発見され、病苦が原因の自殺であること、対外的 には病死として処理して欲しいことなどが記されていた。糖尿病による慢性腎不全 のため、かかりつけ医で週3回透析治療を受けていた。かかりつけ医とは別の医師 が警察官とともに臨場し、検案することとなった。 検案医の行動として正しいのはどれか。
正解と解説
表示する
正解 c
索条痕がロープの性状と一致しているかを確認する。
縊頸の検案では、頸部の索条痕が現場のロープの幅や材質、走行と一致するかを確認することが、自殺か他殺かの判断や死因の特定に不可欠です。診療中でない死体を診た場合に作成するのは死体検案書であり、異状死体として警察への届出も必要です。「死亡したとき」欄には死亡確認時刻ではなく推定を含む死亡時刻を記載し、「死因の種類」欄は事実に基づいて自殺と記載しなければならず、遺書の希望に沿って病死とすることは虚偽記載になります。