医師国家試験 第111回 問153
74歳の男性。胃癌の治療で入院中に胸痛の訴えがあったため当直医が呼ばれた。 現病歴 : 3日前から消化器外科に入院し、昨日の午後に胃癌に対して幽門側胃切 除術を受けていた。本日の夕方に胸痛を自覚したため訪室した看護師に申し出た。 既往歴 : 50歳時に糖尿病を指摘され内服治療中である。2年前に狭心症で経皮 的冠動脈形成術8ステント留置術:を受けており、抗血小板薬を服用中である。 生活歴 : 喫煙は66歳まで20本/日を35年間。飲酒はビール350mL/日を40年 間。 家族歴 : 父親が糖尿病で脳梗塞のため死亡。 現 症 : 意識は清明。身長169cm、体重65kg。体温36.2°C。脈拍80/分、整。 血圧136/72mmHg。呼吸数20/分。SpO 94%8room air:。眼瞼結膜と眼球結膜と に異常を認めない。頸静脈の怒張を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。 腹部は平坦、軟で、圧痛を認めない。四肢に軽度の冷汗を認める。 検査所見F発症前K : 血液所見:赤血球418万、Hb13.3g/dL、Ht38%、白血球 9,300、血小板21万、PT-INR1.18基準0.9〜1.1:。血液生化学所見:総蛋白6.9 g/dL、アルブミン3.8g/dL、総ビリルビン0.9mg/dL、AST29U/L、ALT19U/L、 LD267U/L8基準176〜353:、ALP283U/L8基準115〜359:、γ-GTP51U/L8基準 8〜50:、アミラーゼ75U/L8基準37〜160:、尿素窒素12mg/dL、クレアチニン 0.7mg/dL、尿酸6.9mg/dL、血糖98mg/dL、HbA1c6.5% 8基 準4.6〜6.2:、 Na138mEq/L、K4.3mEq/L、Cl100mEq/L。CRP1.1mg/dL。 検査の結果、急性冠症候群と診断した。 今後の対応として適切でないのはどれか。