医師国家試験 第111回 問150
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78歳の女性。意識障害のため救急車で搬入された。 現病歴 : 7月下旬、快晴の日の午前10時ごろ自宅の暑い居間でぐったりしてい たのをデイサービスの職員が発見し、救急車を要請した。 既往歴 : 不明。 生活歴F職員からの情報K : 冷房装置のない一戸建てで独居。喫煙歴と飲酒歴はな い。 家族歴 : 不明。 現 症 : 意識レベルはJCSIII-100。身長145cm8推定:、体重40kg8推定:。直腸 温42.0°C。心拍数116/分、整。血圧84/46mmHg。呼吸数24/分で浅い。SpO 100%8リザーバー付マスク10L/分 酸素投与下:。皮膚は乾燥している。眼瞼結膜 と眼球結膜とに異常を認めない。瞳孔径は両側3mmで、対光反射は両側遅延。心 音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下¿に 浮腫を認めない。 検査所見 : 血液所見:赤血球510万、Hb17.5g/dL、Ht49%、白血球12,400 8桿状核好中球12%、分葉核好中球43%、好酸球2%、単球6%、リンパ球37%:、 血小板24万。血液生化学所見:総蛋白8.5g/dL、アルブミン4.2g/dL、総ビリ ルビン1.2mg/dL、AST43U/L、ALT32U/L、LD251U/L8基準176〜353:、尿 素窒素23mg/dL、クレアチニン1.8mg/dL。 この患者への対応として適切でないのはどれか。
正解と解説
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解熱剤の経肛門投与
冷房のない室内で高体温となり、直腸温42.0℃、意識障害、血圧低下を来しており重症の熱中症(熱射病)と考えられます。この病態は体温調節中枢の破綻による外因性の高体温であり、視床下部のセットポイント上昇を是正する解熱薬は無効で、肝障害や出血傾向を助長する危険があるため用いません。気道・循環のモニタリング、動脈血ガス分析、体表冷却による速やかな冷却、尿量把握のためのカテーテル留置はいずれも適切です。