必修問題
医師国家試験 第112回 問294
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35歳の男性。ふらつきを主訴に来院した。1年前に仕事上のトラブルをきっか けに退職した。その後は自宅に閉じこもりがちになり、食事は不規則で菓子パンや おにぎりを好んで摂取していた。1週間前から歩行時のふらつきが目立つようにな り四肢のしびれ感も訴えるようになったため、心配した家族に付き添われて受診し た。意識は清明。脈拍72/分、整。血圧124/68mmHg。腱反射は、上肢では減弱 し、膝蓋腱反射とアキレス腱反射は消失している。Babinski徴候は陰性である。 四肢筋力は遠位部優位に低下している。両下肢で痛覚過敏、振動覚の低下を認め る。 この患者に補充すべきなのはどれか。
正解と解説
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正解 d
ビタミンB
糖質に偏った不規則な食生活を背景に、下肢優位・遠位優位の筋力低下、腱反射の消失、振動覚低下と異常感覚、歩行時のふらつきをきたしており、ビタミンB1欠乏による脚気(多発神経炎)が考えられます。糖代謝の補酵素であるチアミンが不足すると末梢神経障害や心不全(衝心脚気)、Wernicke脳症を生じます。ビタミンB12欠乏では亜急性連合性脊髄変性症として深部感覚障害と錐体路徴候を伴い、Babinski徴候が陽性となることが多い点が異なります。