一般問題
医師国家試験 第116回 問166
166 / 400
84歳の女性。頭痛を主訴に来院した。今朝自宅内の段差で転倒し頭部を打撲し、 頭痛を生じたため息子に付き添われて受診した。最近は歩行が小刻みになり自宅内 でも転倒が多いという。息子とは同居しているが日中は仕事で不在である。自宅近 くの診療所を不定期に受診しているが詳細は不明で、薬が自宅に多く残されている という。身長152cm、体重46kg。頭部以外に疼痛の訴えはない。歩行は小刻み で、両側上肢に筋強剛を認める。振戦はない。血液所見:赤血球421万、Hb12.0 g/dL、Ht39%、白血球7,600、血小板28万。血液生化学所見:総蛋白6.0g/dL、 アルブミン3.4g/dL、尿素窒素25mg/dL、クレアチニン0.7mg/dL、血糖150 mg/dL、HbA1c6.9% (基 準4.6〜6.2 、Na143mEq/L、K4.3mEq/L、Cl108 mEq/L。頭部単純CTで頭蓋内出血を認めない。 この患者への対応で適切でないのはどれか。
正解と解説
表示する
正解 c
摂取エネルギー量の制限を指導する。
BMIは約20と低めで、るい痩傾向と小刻み歩行・筋強剛といったパーキンソニズムがあり転倒を繰り返している高齢者に対し、摂取エネルギーを制限する指導は低栄養とフレイルを助長するため適切ではありません。残薬が多いことから薬剤性パーキンソニズムを含めた内服内容の確認、認知機能評価、訪問看護による在宅支援、慢性硬膜下血腫など頭部外傷後の遅発性合併症の説明はいずれも必要な対応です。