状況設定問題
看護師国家試験 第114回 問222
222 / 240
A さん(80 歳、女性)は、アパートの1階に1人で暮らしている。半年前に軽度の Alzheimer〈アルツハイマー〉型認知症と診断され、抗認知症薬の内服治療を開始し た。要支援2の認定を受けている。 A さんが屋内でぐったりしているのを訪問した近所の人が発見し、救急搬送され た。来院時のバイタルサインは、体温 36.5 °C、呼吸数 20/分、脈拍 92/分、血圧 130/82 mmHg で、皮膚に軽度の発汗がみられた。頭痛や吐き気はなかった。看護師 が A さんに状況を聞くと、最近は食欲がなく、食べたり飲んだりしていなかったし、 昨日は排尿回数も普段より少なかったと話した。 入院3日。A さんは明日の退院が決まった。看護師が朝食後に抗認知症薬の配 薬に行くと、A さんが「もう薬の時間ですか」と言った。また、自分の病室を間違 えることが数回あった。 A さんが退院後の在宅療養を継続するために、看護師が担当の介護支援専門員 へ伝える情報で最も適切なのはどれか。
正解と解説
表示する
正解 4
認知機能障害の出現状況
退院後の在宅生活を継続するうえで、ケアプランを作成する介護支援専門員が最も必要とするのは、生活に支障を来す認知機能障害の内容と程度です。服薬した直後に薬の時間かと尋ねる短期記憶の障害や、自室を間違える見当識障害は、服薬管理や見守りの必要性を判断する具体的な根拠となり、サービスの見直しに直結します。歩行状態や食事量、治療内容も重要ですが、要支援2から生活支援の再検討につなげる情報としては認知機能の変化が最優先です。