薬剤
薬剤師国家試験 第106回 問284
284 / 345
40 歳女性。体重 50 kg。 1 週間前に腎移植の手術を受け、以下の処方によ り治療を受けている。 (処方 1 ) ネオーラル®(注)50 mg カプセル 1 回 2 カプセル( 1 日 4 カプセル) 1 日 2 回 朝夕食後 7 日分 (注:シクロスポリン) (処方 2 ) ミコフェノール酸モフェチルカプセル 250 mg 1 回 4 カプセル( 1 日 8 カプセル) 1 日 2 回 朝夕食後 7 日分 (処方 3 ) プレドニゾロン錠 5 mg 1 回 2 錠( 1 日 4 錠) 1 日 2 回 朝夕食後 7 日分 39 ネオーラル®50 mg カプセルは、シクロスポリンの消化管吸収性を改善するため の製剤学的工夫がなされている。その特徴を最もよく表している図の組合せはどれ か。1つ選べ。 カプセル崩壊後の 剤形 水中での分散状態 A シクロスポリンを含む ア シクロスポリン 油性溶液 水 油滴 軟カプセル 目に見える大きな液滴 B シクロスポリンを含む 油性懸濁液 軟カプセル イ シクロスポリン 界面活性剤 C シクロスポリンを含む 水 油性粉末 油滴 硬カプセル 微細な液滴(10~100 nm)
正解と解説
表示する
正解 2
Aとイ
ネオーラルはシクロスポリンを界面活性剤とともに油性溶液として軟カプセルに充てんした自己乳化型製剤であり、消化管内で水分と接触すると界面活性剤の作用によって粒子径10〜100nm程度の微細な乳化粒子(マイクロエマルション)を速やかに形成する。この均一で微細な分散状態により、旧来の油性懸濁製剤に比べて吸収の個人差や食事の影響を受けにくくなっている。