実務
薬剤師国家試験 第108回 問265
265 / 345
56 歳男性。体重 72 kg。 5 ヶ月程前、職場の健康診断で便潜血陽性を指摘 され大学病院を受診した。検査の結果、S 状結腸がん(Stage III)と診断された。 約 1 ヶ月後、S 状結腸切除術が施行された。その後、術後補助化学療法として FOLFOX 療法(オキサリプラチン・レボホリナートカルシウム・フルオロウラシ ル)を入院にて導入することとなった。 FOLFOX 療法の 2 コース目の点滴時に手のしびれの訴えがあったと看護師から 薬剤師に連絡があった。薬剤師が患者と面談を行ったところ、「冷たいものに触れ るとビリビリとする感覚が前回からあります。また、文字を書きにくい日や、ボタ ンをかけにくい日が増えてきました。」とのことだった。薬剤師は、このしびれを FOLFOX 療法の副作用と考え、症状を改善するために担当医と話し合うこととし た。 このしびれの対応に関し、薬剤師が担当医へ提案する内容として、適切なのはど れか。2つ選べ。
正解と解説
表示する
正解 1, 4
プレガバリンの追加 / オキサリプラチンの減量又は休薬
冷感刺激で悪化するしびれや感覚異常はオキサリプラチンに特徴的な末梢神経障害の症状であり、悪化を防ぐためにオキサリプラチンの減量または休薬を提案することが適切である。また神経障害性疼痛に対しては電位依存性Caチャネルのα2δサブユニットに結合するプレガバリンの追加が症状緩和に有用である。