一般問題
医師国家試験 第109回 問150
150 / 500
60歳の女性。めまいを主訴に来院した。 現病歴 : 昨日の午後、昼寝から起き上がろうとしたところ天井がぐるぐる回るよ うなめまいが出現した。横になったところ、めまいは約30秒で軽快した。その後、 めまいは安静にしていると生じないが、起き上がったり寝返りを打ったりすると出 現していた。今朝も同様のめまいが起こったため受診した。頭痛や難聴はない。こ れまでに同様の症状を経験したことはない。 既往歴 : 28歳時に腎盂腎炎。 家族歴 : 父親が脳梗塞。母親が糖尿病。 現 症 : 意識は清明。身長155cm、体重52kg。体温36.6°C。脈拍84/分、整。 血圧132/78mmHg。呼吸数16/分。SpO 98%(room air)。皮膚に異常を認めない。 心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。脳神 経に異常を認めず、腱反射に異常を認めない。運動麻痺、感覚異常および運動失調 を認めない。 検査所見 : 血糖98mg/dL。 この患者に認められる可能性が高い症候はどれか。
正解と解説
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正解 c
悪 心
起き上がりや寝返りなど頭位変換で誘発され、30秒ほどで自然に軽快する回転性めまいが反復し、難聴や神経症状を伴わないことから良性発作性頭位めまい症が考えられます。耳石が半規管内に迷入して内リンパの流動を起こすため、強い前庭刺激により悪心・嘔吐を伴うことが多いのが特徴です。耳痛は中耳疾患、複視や視野狭窄は中枢性病変、閃輝暗点は片頭痛の前兆であり、本症の症候としては合いません。