医師国家試験 第113回 問311
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72歳の男性。左下肢痛を主訴に来院した。 現病歴 : 年前から500m程度歩行すると両側下wに 痛が出現し、 か月前 からは100m程度の歩行で両側下wの 痛を自覚するようになった。しばらく立 ち止まってじっとしていると 痛は軽快するが、足先に冷感としびれが残ってい た。昨日、急に左足趾尖の安静時 痛が出現し、我慢できなくなったため受診し た。 既往歴 : 15年前から高血圧症と脂質異常症のため医療機関にかかっていた。投 薬を受けていた時期もあるが、60歳の退職後は受診が滞っていた。 生活歴 : 妻と 人暮らし。摂食、排泄および更衣は自立している。喫煙は20 本/日を43年間。飲酒は機会飲酒。 現 症 : 意識は清明。身長168cm、体重75kg。体温36.3°C。脈拍76/分、整。 血圧156/88mmHg(右上肢)。呼吸数20/分。SpO 98%(room air)。頸部と胸腹部 に血管雑音を聴取しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、 肝・脾を触知しない。右足に色調変化はないが、左足は暗赤色に変色している。右 の後脛骨動脈は触知するが、左では触知しない。 外来で足関節上腕血圧比 ABI を測定するために四肢の収縮期血圧を測定した。 この患者の測定値と考えられるのはどれか。 上肢血圧 下肢血圧 右 左 右 左
正解と解説
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156 158 110 48(単位mmHg)
長期喫煙と高血圧・脂質異常症を背景とした閉塞性動脈硬化症で、両下肢に間欠性跛行があるため右下肢もある程度の血圧低下を示し、左は安静時痛と暗赤色変化・後脛骨動脈触知不能から重症下肢虚血の状態です。ABIは足関節収縮期血圧を左右いずれか高いほうの上腕血圧で割って求めるため、右110/158で約0.7、左48/158で約0.3となり、右は中等度、左は重症虚血に相当する組合せが最も妥当です。両側とも下肢血圧が上肢と同等の値では跛行の説明がつきません。