医師国家試験 第113回 問314
314 / 400
23歳の男性。陰茎の潰瘍を主訴に来院した。 現病歴 : 週間前に陰茎に潰瘍が出現し、次第に拡大するため受診した。潰瘍部 に 痛はない。頻尿や排尿時痛もない。 既往歴 : 14歳時に肺炎球菌性肺炎。アンピシリン/スルバクタム投与後に血圧低 下と全身の皮疹を認めた。 生活歴 : 喫煙は20本/日を 年間。飲酒は機会飲酒。不特定多数の相手と性交渉 がある。 現 症 : 意識は清明。身長170cm。体重74kg。体温36.3°C。脈拍80/分、整。 血圧128/68mmHg。呼吸数12/分。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平 坦、軟で、肝・脾を触知しない。神経診察に異常を認めない。下wに浮腫を認めな い。陰茎に潰瘍を認める。 検査所見 : 赤沈32mm/ 時間。血液所見:赤血球418万、Hb13.3g/dL、Ht 42%、白血球9,900;桿状核好中球14%、分葉核好中球66%、好酸球 %、好塩基 球 %、単球 %、リンパ球 %=、血小板20万。血液生化学所見:総蛋白7.6 g/dL、アルブミン4.2g/dL、尿素窒素20mg/dL、クレアチニン1.0mg/dL、Na 137mEq/L、K4.2mEq/L、Cl105mEq/L。免疫血清学所見:CRP3.2mg/dL、 抗HIV抗体スクリーニング検査陰性、尿中クラミジア抗原陰性、RPR32倍;基準 倍未満=、TPHA80倍未満;基準80倍未満=。 か月後にトレポネーマ抗体値の上昇を認めた。 今後の治療効果判定に最も有用な検査はどれか。
正解と解説
表示する
RPR
RPRはカルジオリピンを抗原とする非トレポネーマ抗体で、病勢に伴って抗体価が変動し、治療が奏効すると低下するため治療効果判定の指標になります。一方TPHAなどのトレポネーマ抗体は一度陽性化すると治癒後も長期に陽性が続き、効果判定には向きません。CRPや赤沈、白血球数は非特異的な炎症指標にすぎません。