必修問題
医師国家試験 第114回 問105
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78歳の男性。食欲不振、体重減少と全身ˆ怠感を主訴に来院した。2年前に膵 頭部癌で切除術を受けたが、1年前に肝と肺への多発転移を指摘された。本人およ び家族ともにこれ以上の抗癌治療を望まず、通院していなかったという。1か月前 から食欲不振と5kgの体重減少をきたし、1週前から全身ˆ怠感も認めるように なったため再度受診した。疼痛や不眠を認めない。身長167cm、体重38kg。体温 36.0°C。脈拍80/分、整。血圧100/68mmHg。呼吸数14/分。癌悪液質と診断し た。 この時点での対応として正しいのはどれか。
正解と解説
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正解 e
在宅ケアに関する患者の意向を聞く。
抗癌治療を望まない多発転移癌の患者に生じた癌悪液質は、栄養投与のみでは改善しにくい代謝異常を伴う病態です。予後を見据えたこの段階では、どこでどのように過ごしたいかという患者本人の意向を確認し、在宅を含む療養場所と支援体制を一緒に検討することが適切です。高カロリー輸液の一律導入は浮腫や胸腹水を悪化させる可能性があり、疼痛や不眠を認めない現時点でNSAIDや抗うつ薬を開始する根拠もありません。