必修問題
医師国家試験 第114回 問106
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55歳の男性。両足の浮腫を主訴に来院した。10日前に両足の浮腫が出現し増悪 したため受診した。身長170cm、体重75kg:10日前は65kg<。脈拍100/分、整。 血圧92/56mmHg。両下肢に浮腫を認める。尿所見:蛋白3+、潜血:安<。随時 尿の尿蛋白/Cr比は8.7g/gCr:基準0.15未満<。血液所見:赤血球485万、Hb 18.1g/dL、Ht48%、白血球7,800、血小板23万。フィブリノゲン677mg/dL:基 準186〜355<、Dダイマー3.1μg/mL:基準1.0以下<。血液生化学所見:総蛋白 4.0g/dL、アルブミン1.5g/dL、尿素窒素56mg/dL、クレアチニン1.3mg/dL、 血糖84mg/dL、HbA1c6.0%:基準4.6〜6.2<、総コレステロール310mg/dL、ト リグリセリド120mg/dL。腎生検にて微小変化型ネフローゼ症候群と診断された。 この患者において注意すべき合併症はどれか。
正解と解説
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正解 d
深部静脈血栓症
ネフローゼ症候群では大量の蛋白尿によりアンチトロンビンなど分子量の小さい抗凝固因子が尿中に失われ、一方で肝臓での凝固因子やフィブリノゲン合成が亢進し、循環血漿量減少による血液濃縮も加わって血栓形成傾向をきたします。本例でもフィブリノゲンとD-ダイマーが上昇しており、深部静脈血栓症や腎静脈血栓症、肺血栓塞栓症に注意が必要です。