一般問題
医師国家試験 第118回 問172
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76歳の男性。右胸痛を主訴に来院した。1か月前から右前胸部痛を自覚し、8 日前から右顔面および右上肢の腫脹を伴うようになった。意識は清明。身長159 cm、体重52kg。体温35.9°C。脈拍96/分、整。血圧138/78 mmHg。呼吸数 20/分。SpO 95%(room air)。視診と触診とで右胸部から頸部および上肢にかけて 浮腫と腫脹とを認める。血液生化学所見:CEA75ng/mL(基準5以下)。胸部エッ クス線写真で右上肺野縦隔側に腫瘤を認めた。胸腹部造影CTで腫瘍による上大静 脈の圧排、肝転移と左副腎転移を認めた。肺癌と診断され、右上肺野縦隔側腫瘤へ の放射線治療を行うこととした。 この患者に対する放射線治療で期待される効果はどれか。
正解と解説
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正解 b
症状の緩和
肝転移や副腎転移を伴う進行肺癌で、腫瘍が上大静脈を圧排して顔面や上肢の浮腫(上大静脈症候群)をきたしています。この段階での局所への放射線照射は治癒を目指すものではなく、腫瘍を縮小させて静脈の閉塞症状や疼痛を和らげる緩和的治療として行われます。