必修問題
医師国家試験 第118回 問312
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80歳の女性。1か月前に自宅近くの病院で肺癌および多発骨転移と診断された。 本人の強い希望で薬物による抗癌治療などの積極的な治療はせず、自宅にて訪問診 療を受けている。トイレに行くことはできるが、日中も主にベッド上で過ごしてい る。65歳時に夫と死別してから独居である。息子はいるが遠方に住んでおり、ほ とんど会うことはない。表情は硬く、自宅を訪問するスタッフとも会話をすること が少ないという。ある日、訪問診療に訪れた医師に、患者は「もう終わりにしたい です」と訴えた。 患者のこの言葉に対する医師の最初の返答で適切なのはどれか。
正解と解説
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正解 d
「おつらいですね、もう少しお気持ちをお話しいただけますか」
「もう終わりにしたい」という訴えの背景には身体的苦痛だけでなく、孤独感や無力感といった全人的な苦痛が潜んでいます。まずは共感を示しつつ気持ちをさらに語ってもらう応答が適切で、話を遮って解決策を提示したり励ましたりする対応は患者の表出を妨げます。