国家試験問題
作業療法士国家試験 第56回 問108
108 / 200
72 歳の女性。転倒し、左手をついた。左手関節部に疼痛と腫脹が生じ、近くの 病院を受診し徒手整復後ギプス固定を受けた。骨癒合後の画像(別冊No. 2)を別に 示す。手関節尺屈により尺骨頭部の疼痛とクリック音がする。手指の機能障害はな い。 生じている合併症で考えられるのはどれか。

正解と解説
表示する
正解 2
尺骨突き上げ症候群
橈骨遠位端骨折が橈骨の短縮を伴って骨癒合すると、相対的に尺骨が長くなり手関節尺屈時に尺骨頭が手根骨と衝突しやすくなる尺骨突き上げ(インピンジメント)症候群を生じることがあり、本症例の尺屈時の尺骨頭部痛とクリック音はこれに合致する所見である。反射性交感神経性ジストロフィー(CRPS)は手全体のびまん性の腫脹・疼痛・皮膚変化を特徴とし限局したクリック音とは異なり、正中神経損傷であればしびれなど感覚障害を伴うはずだが本例では手指の機能障害を認めないため考えにくい。