一般問題
歯科医師国家試験 第110回 問178
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2歳10か月の男児。下顎乳前歯部の歯肉の異常を主訴として来院した。2か月 前に転倒して下顎左側乳側切歯が挺出したため、近医で整復固定処置を受けたとい う。腫脹部に波動を触れる。自発痛はないが咬合痛がある。初診時の口腔内写真 (別冊No. 44A)とエックス線写真(別冊No. 44B)を別に示す。 消炎後に行う処置はどれか。1つ選べ。


正解と解説
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正解 a
抜 歯
外傷後の乳切歯に根尖病巣を形成し、波動を触れる膿瘍と咬合痛を認める状態です。幼若な乳歯で根尖部に感染が波及している場合、炎症が直下の後継永久歯胚に及ぶとエナメル質形成不全や萌出異常(Turner歯)を招くおそれがあります。したがって消炎後は感染源となっている乳歯を抜去し、後継永久歯胚への障害を防ぐことが優先されます。乳歯の感染根管治療は根の吸収状態や病変の広がりによっては適応となりませんが、本症例のように病巣が大きい場合は抜歯が確実です。